人物撮影は半逆光、逆光で撮る

前回、年賀状の写真について触れましたが、今日あたり年始で親類縁者がそろっているご家庭も多いかと思います。いい機会ですから、子どもや孫、姪っ子、甥っ子の写真をいっぱい撮ってあげてください。そこで今回は、人物写真を撮る際の基本的なポイントについて紹介しようと思います。

それが、タイトルに掲げた「人物撮影は半逆光、逆光で撮る」という原則です。ちょっと写真を撮り慣れている人には当たり前のことかもしれませんが、「逆光は絶対ダメ」と思い込んでいる人が意外と多いようなので、あらためて確認したいと思います。

「半逆光」とは側面から光が当たる状態

15010205まず逆光とは、被写体を挟んでカメラとは反対側から光が差し込んでいる状態をいいます。

反対に、カメラの後ろから光が差し込んでいる位置関係を順光といいます。

半逆光とはその中間で、側面(やや後ろ)から光が当たっている状態をいいます。

15010204逆光が嫌われる理由は、被写体である人物の顔が影のように暗くなってしまうから、というものです。写真全体の明るさを調整する指標を「露出」といいますが、この場合は明るい背景の方に露出を合わせたために、相対的に人物の顔が暗くなってしまったという現象です。

例えるなら、太陽の光がまぶしい夏の日にサングラスをかけたところ、太陽の光は気にならなくなったが、代わりに木陰で休んでいる友だちの顔が暗くて見えなくなってしまった…といったところでしょうか。

これは確かに、ひと昔前のカメラで撮った写真にはよく見られた現象です。ところが、「面倒なことは全部カメラがやってくれる」の記事でも述べたとおり、最近のカメラであれば難しい調整はすべてカメラがやってくれます。

プロのカメラマンがシャッターを押す前にやっていることを列挙すると、およそ以下のようになります。 ...

具体的には、カメラに搭載された顔認識システムが自動的に人物の顔を探しだして、その顔が暗くならないように露出を調整してくれるのです。機種によってはカメラ内で写真を加工して顔だけ明るく修正してくれます。すると、下の写真のような暗くない写真が撮れます。
15010201

これに対して、順光で撮ったのが以下の写真。
15010202

こちらも悪くはないのですが、順光の場合はカメラの後ろに太陽などの光源があるため、被写体自身が眩しそうな表情になってしまう恐れがあります。また、柔らかい色合いの逆光に比べて、順光の方は(アゴの下の影を見ればわかりますが)明暗の強い、ちょっとキツイ感じの写真になりがちです。

そして、その中間の半逆光で撮ったのが以下の写真。
15010203

これは、側面やや後方から光が当たっている状況ですが、鼻などにできた影が顔のつくりを立体的に見せています。ただ、順光のときほど強い影ではないので、全体の雰囲気も濃すぎず淡すぎず、自然な感じになっていると思います。

どれがいいかということは、最終的にはみなさんの判断になりますが、とりあえず「逆光は絶対ダメ」と切り捨てていた人は、いちど試してみてください。

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