誤変換される語句には常連がいる

文章の書き方

他人が書いた文章をたくさん読んでいると、間違えやすい語句というのがだんだんとわかってきます。たとえそれが正しい使い方だったとしても、文章の中でそれらの語句が「ここ、要注意だよ!」と訴えかけてくるのです。例えば以下の文の場合……

先日、安倍さんの講演を聴く機会がありました。最初はあまり関心がなかったのですが、意外と話が面白く、300人を超える聴衆もみんなそれなりに楽しんでいるようでした。

(ちょっといろいろ盛り込みすぎて不自然な文になっていますが)まず「安倍」、「講演」、「関心」、「意外」、「超える」といった語句が要注意のポイントとして浮かび上がってきます。どういうことかというと、「安倍って書いてあるけど安部の間違いじゃないの? ほかにも阿部とか阿倍もあるよ」といった警報が頭の中で鳴るのです。

同様に「講演/公演」、「関心/感心」、「意外/以外」、「超える/越える」という語句は間違われやすい傾向にあります。特に「以外と〜だった」という誤変換はネットのあちこちで見られます(「機会」を「機械」と間違えるケースは意外と少ないようです)。

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特にフォーマルな場では名前の誤変換に注意!

ほかにも以下の名字には要注意です。

菊池/菊地
斉藤/斎藤/齊藤/齋藤
富田/冨田
山崎/山﨑
島田/嶋田
渡辺/渡邉/渡邊/渡部

同音ではないが、
萩原/荻原

また、名前では、

健太郎/健太朗/建太郎/建太朗
享/亨
裕介/祐介/佑介
美沙/美紗

といった漢字の違いに気をつけましょう(まあ最近は変わった名前が多いようなので、それ以前の問題かもしれませんが)。

そのほかにも間違えやすい語句を思いつくまま以下に挙げてみました。
ただし、「砂糖が溶ける/雪が解ける/氷を溶かす」といったような使い分けの難しい語句については別の機会で紹介するとして、今回は「違いが明らかで、かつ誤変換の頻度が高そうなもの」を選んでいます。

収める/納める/治める/修める
開放/解放
確率/確立
対称/対象/対照
努める/務める/勤める
電気/電器/電機
内蔵/内臓
望む/臨む
保険/保健
保証/保障/補償
野生/野性
用件/要件
養護/擁護
要項/要綱
用品/洋品
用量/容量
礼状/令状
歴/暦
露天/露店

どんなに文章の書き方に気をつけていても、誤字があるとその文章全体の質が低く見られてしまいます。それではもったいないので、「もしかしたら間違っているかも」と疑う目をもってください。

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