文章作成で間違えがちなポイント、読みやすい文章に仕上げるコツ、さらに読者が読みたいと思うテーマの切り方といった「文章の書き方」について紹介していきます。
「やらなそう」「やらなさそう」どっちが正しい?
最近テレビで「やらなさそう」「しなさそう」「食べなさそう」といった言い回しをよく耳にします。これらはそれぞれ「やらなそう」「しなそう」「食べなそう」ではないか?という意見があります。いっぽうで「暑くなさそう」は「暑くなそう」とは言わないよね...
「ふざける」を漢字で「巫山戯る」と書く理由・由来は?
昨日、10月31日はハロウィンということで、日本でもあちこちでコスプレ姿の陽気な人たちが新しい秋のイベントを楽しんだことと思います。特に渋谷は大賑わいで、勢い余って騒動に発展した様子がテレビで話題となっていましたね。そういったありさまを指し...
「シラバス」とはどんな意味? 「レジュメ」との違いは?
以前、意識高い系用語を紹介した記事の中で、「アジェンダ」と「レジュメ」という言葉の違いについて解説しました。 今回はそれに加えて近年、教育現場で目にすることが多くなった「シラバス」という言葉について、その違いを探っていきたいと思います。私を...
「敷居が高い」は高級すぎて入りにくいという意味では……
「敷居が高い」という言葉があります。「敷居(しきい)」とは門や戸の内外を区切るために下に敷いた横木のことをいいます。この横木が高いと足を大きく上げてまたがなければならないため、とても入りづらくなります。バリアフリーとは反対の状態ですね。転じ...
「スケルトン」は透けるという意味ではない
1998年にアップルから「iMac(G3)」と呼ばれるディスプレイ一体型のデスクトップ・コンピュータが発売されました。特徴はポリカーボネートを採用した半透明の筐体。それまでのコンピュータのイメージを一新するそのデザイン・コンセプトは世の中に...
「恣意的」を「意図的」という意味で使うのは誤用……ではない!?
「恣意的(しいてき)」という言葉があります。『大辞林』によるとその意味は「その時々の思いつきで物事を判断するさま」とあります。つまり、あまり深く考えずに、その時々で統一性のない判断をするといった感じです。 【例文A】 矢を放って偶数の場所に...
みんなが間違える「閑話休題」の本当の使い方
長い文章や講演では途中で話題が横道に逸れることがあります。例えば「ずっと難しい話をしてきましたが、ここらで一休みして昨日あった面白い小話を少々……」といった感じ。そこでよく登場するのが「閑話休題」という言葉。ところがその使い方が間違っている...
「暇」は「もてあそぶ」のではなく「もてあます」もの
「暇を持て余す」という言葉があります。例えば予定していた打ち合わせが急きょキャンセルになってしまい、次の約束まで時間が空いてしまったようなとき。別の用事を入れるには時間が足りないし、かといって何もしないでいるには待っている時間が長すぎる・・...
「おざなり」と「なおざり」の違いは?
「おざなり」という言葉があります。「おざなりな言い方」「おざなりな返事」といった感じで「その場逃れにいいかげんな言動をすること(『大辞林』三省堂)」を表す言葉です。 いっぽうこれによく似たものに「なおざり」という言葉もあります。こちらも辞書...
「ご冥福をお祈りします」は失礼?
テレビの報道番組で訃報を伝えたあと、キャスターが「ご冥福をお祈りします」と言って締める場面を目にしたことがあると思います。ところがこの「冥福を祈る」という言い方について、それは失礼だと指摘する方がいます。さて、冥福はお祈りしていいのか、悪い...
「みぞおち」なぜ漢字で鳩尾と書くのか
身体の部位に「みぞおち」と呼ばれる場所があります。左右の肋骨が合わさるところのすぐ下の骨がない部分で、ここを蹴られたり殴られたりすると「うぅっ!」と痛い、あの場所です。 医学的には心窩部(しんかぶ)、武道などでは水月(すいげつ)とも呼ばれま...
【誤用】「喧々諤々」は「喧々囂々」「侃々諤々」の混交
会議などの場で議論が紛糾して収拾がつかないような状態を指して、「喧々諤々けんけんがくがく」と表現されている例を耳にしたことがあるかもしれません。しかしながら、これは間違い。正しくは「喧々囂々けんけんごうごう」とするべきで、「喧々諤々けんけん...