日本語で入力されたテキストを合成音声で読み上げてくれる無料ソフトが出たというので、さっそく使ってみました。
「テキストーク」
【著作権者】Wity Ltd.
【対応OS】Windows Vista/7/8/8.1および64bit版の7/8
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0.0.0
【サイト】http://choppli.123net.jp/textalk/
「リズムのよい文章の書き方」の記事でもふれましたが、実は前々から「文章は音で確認することが大事」と感じていましたので、こういったテキストを読み上げてくれるソフトには興味があったわけです。
それで、ちょうどよい機会だということで試してみたのですが、まさかこんなギミックが仕込まれていたとは……
声は8種類から選択が可能
「テキストーク」は音声合成エンジン「Open JTalk」を利用しており、一般的な男性の声のほか、いくつか喜怒哀楽のバリエーションをもたせた女性(メイ)の声、さらに Microsoft の Haruka Desktop が選択可能です。
また、リアルタイムで読み上げるだけでなく、MP3やWAV形式の音声ファイルとして保存することもできるので、以下のようにブログに貼り付けるといったことも簡単にできます。
試しに、小泉八雲の『耳なし芳一(戸川明三・訳)』の導入部分を読ませてみましたので聞いてみてください。
七百年以上も昔の事、下ノ関海峡の壇ノ浦で、平家すなわち平族と、源氏すなわち源族との間の、永い争いの最後の戦闘が戦われた。
男性(日本語)[Open JTalk]
女性(日本語:普通のメイ)[Open JTalk]
女性(日本語)[Microsoft Haruka Desktop]
Haruka Desktop だけ合成エンジンが違うため、漢字の読み方も異なっていますね。
読み間違っている語句を修正
上の例では「平家(へいけ)」を「ひらか」と読んだり、「源氏(げんじ)」を「みなもとし」と読むなど、いくつか間違いがあります。このソフトでは、これらの間違いを「読み仮名辞書」の編集によって修正することができます。
また、「との間の」が「とのまの」と読まれてしまう部分については原稿を「とのあいだの」と修正しました。以下が修正した音声です。
これで、読み間違いは直りました。
面白いのでもう少しやってみます。
この壇ノ浦で平家は、その一族の婦人子供ならびにその幼帝——今日安徳天皇として記憶されている——と共に、まったく滅亡した。
「幼帝」が「ようみかど」となっているので「ようてい」とします。また、「今日」も「こんにち」と読ませたいのですが、辞書を変えてしまうとこんどは「きょう」と読ませたいときに困るので、ここは原稿を平仮名にします。
直りました! 次にいきます!!
そうしてその海と浜辺とは七百年間その怨霊に祟られていた……
・・・え?
いま、「祟られていた」のところ、おかしくなかった? 何も設定変えてないよ。
なにこれ? 平家の怨霊?
ちょっと、怖 い ん
で
す
け