『ねとらぼ』に「テレビ静岡の夕方アニメ枠がとうとう消滅 これが『アニメ不毛の地』の……現実!!」という記事が出ていました。
アニメ不毛の地・静岡で、これまで「ONE PIECE」や「妖怪ウォッチ」などを再放送していた、テレビ静岡の夕方アニメ枠が、4月の番組編成の変更に伴って消滅することが分かりました。(『ねとらぼ』)
まあ、どうでもいい話題なんですが、私は静岡人で、さらには漫画研究所という団体を主宰している身なので一応、触れておきます。
ちなみに、「アニメ不毛の地・静岡」という言葉については『ニコニコ大百科(仮)』に詳しい解説がありますので、興味のある方はご覧になってください。
その中から面白い記述を引用します。
むかし、むかし、はるか昔、ず~~~っと昔、の話である。天地創造の神様は、いまの「その地域」となる場所をお造りになられた。
そんな区割りは、のちの愚民がおこがましくも勝手に決めたものである。
神はそこに、日本一深い海、日本一高い山、豊富な温泉。
そして住まう民には、地震にも動じない強き心、ゆくゆくその場が東西の交通の要とならんこと、
安寧な気候など、さまざまなえこひいきに等しいインセンティブを与えた。が…その点に異議を唱えた使い走りが、いた。
天使「神様、これでは静岡が恵まれすぎています!」
神様「大丈夫だ、あいつらからアニメ
、それから転換クロスシートの普通電車を奪っておいた」…。
『駿河國風土記』民明書房、1958年刊・2011年1月新装版より要約
(『ニコニコ大百科(仮)』)
地域に工場があることと文化が浸透していることは別
さて、今回の「テレビ静岡の夕方アニメ枠が消滅」というニュースに関しては、『ONE PIECE』をそう何度も何度も繰り返し放送したってしょうがない、というのが私の意見なので特に思うところはありません。
それよりも、『ニコニコ大百科(仮)』に気になる一文がありました。
「ガンダムビルドファイターズ」作中で静岡駅北口が完全再現されるなど「聖地」であったにもかかわらず、やはり静岡では放映されなかった。(『ニコニコ大百科(仮)』)
こういうところが残念ですね。
日ごろ、市をあげて「ホビーの街・静岡」をアピールしているくせにまったく内実がともなっていません(ウチの子供もときどきガンプラを作りますが、実は『ガンダム』自体をテレビで見たことがありません)。
そもそも「市内にプラモデルメーカーの工場がある」ことと、「プラモデルの文化が市民に浸透している」こととは別ですよね。
例えば、私が卒業した高校はサッカーを校技とし、男子生徒は全員サッカーシューズを購入させられたのですが、同じように静岡の小学校には必ずガンプラを作る授業があるとか、中学の美術ではエアブラシ購入が必須だとか、ラジコンロボによる球技大会があるとか、それくらいやってほしいものです。
そしてもうひとつがテレビコンテンツ。
ホビーの街を謳うのであれば、もう少しホビーのネタになるようなアニメなどを放送してもいいのではないでしょうか。