『ITmedia』の「eBook USER」に「DNP、本やモノのキュレーションサービス『MEETTY』スタート」という記事が出ていました。
大日本印刷(DNP)は3月20日、本やモノをお勧めするキュレーション型ECリンクサービス「MEETTY(ミーティー)」の提供を開始した。同サービスはスマートフォン向けに最適化されている。
同サービスでは、さまざまなジャンルの専門家や企業がキューレーション(原文ママ)した商品をサイト上でチェックできるほか、無料のアカウント登録により自分専用の商品棚を作り、他のユーザーに紹介することも可能。
この中で「キュレーション」という言葉が出てきます。一般的には知ってて当たり前の用語なのか、この記事の中でも「キュレーション」という言葉自体の説明はありません。
キュレーションとは展示内容を構築すること
近年ネットや企業でちょくちょく使われている言葉なので、知っている方は「何をいまさら」と思われるかもしれませんが、知らない人もけっこういるはずです。
ちなみに、「意識高い系用語『アジェンダ』『レジュメ』をマスターしよう」という記事の中で、「意識高い系がビジネスで使いがちな用語」をいくつか挙げていますが、そこに「キュレーション」という用語もしっかり入っています。
辞書の上での意味は以下のとおり。
キュレーション【curation】
何らかのテーマや価値観などに基づいて、事物を選択・分類・提示し共有すること。(『大辞林』三省堂)
元々は博物館や図書館の管理者・学芸員のことを「キュレーター」と呼び、そういった人たちが展覧会を企画したり、テーマに沿って展示内容を構築することを「キュレーション」というようになったそうです(手持ちの『ウィズダム英和辞典』や『Oxford Learner’s Dictionaries』には「curation」という単語は掲載されていません)。
これがITの世界でも使われるようになり、ネットに氾濫する膨大な情報のなかから、ユーザーに意味のあるものを集めて選別し、わかりやすく提示することを「キュレーション」と呼ぶようになりました。よくある「まとめサイト」もキュレーションサイトのひとつです。
現在、私が利用しているクラウドファンディング・サイトでも、担当者の方は「キュレーター」と呼ばれています。さすが、新しいビジネスのスタッフは呼ばれ方も新しい。
私たちも新しい言葉をどんどん吸収して意識を高めていかなくてはなりませんね。