Q. 「東雲」という漢字の読み方・由来・語源は?

「東雲」という語を辞書で調べると「東の空がわずかに明るくなる頃。夜明け方。あけぼの(『大辞林』三省堂)」とあります。日本各地にこれと同じ地名があったり、明治21年には大阪で「東雲新聞」なんてものも自由民権派の新聞として発行されました。

読み方は「しののめ」。その語源は?

「東雲」は「しののめ」と読みます。意味は上に書いたとおりですが、漢字の「東雲」というのは夜明けごろに東の空に映える雲のようすからつけられました。では、「しののめ」という読み方はどこから来たのでしょうか?

まず「しののめ」を本来の意味で漢字に変換すると「篠の目」となります。「篠」というのは大ざっぱに言えば竹や笹のことです。昔は住宅の窓の部分に竹を編んで、その隙間から明かりをとるという手法が用いられていました。この隙間を「目」と呼び、やがてそこから漏れる明かり自体を「篠の目」と呼ぶようになり、さらに夜明けの明かりや夜明けのことを指すようになりました。

「東雲」を使ったその他の語句

東雲節(しののめぶし)
 1900年(明治33)頃から流行したはやり唄。源流は演歌師の鉄石・不知山人の「ストライキ節」。名古屋の娼妓東雲が米人宣教師の助力で退楼した事件によるという。

「東雲の ストライキさりとはつらいね てなことおっしゃいましたかね」

(『大辞林』三省堂・Wikipedia)

使用例

和歌の世界では「明く(あく)」「ほがら」にかかる枕詞として「東雲の」という言葉が使われています。

東雲の 別れを惜しみ 我ぞまづ 鳥よりさきに なきはじめつる(古今和歌集)

東雲の ほがらほがらと 明けゆけば おのがきぬぎぬ なるぞ悲しき(古今和歌集)

たぐひなく つらしとぞ思ふ 秋の夜の 月をのこして 明くるしののめ(千載和歌集)

書体ごとの表記

明朝体


教科書体


行書体

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