【KDP】3MB以上は200円という最低価格要件を99円に引き下げ

電子書籍について

Amazon.co.jp で販売する電子書籍の希望小売価格の要件が変更になりました。これまで35%のロイヤリティ プランで容量3MBを超える本を販売する場合、最小希望小売価格要件は200円でしたが、今後は99円まで引き下げることができます。

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マンガや絵本などを低価格で出版できるようになった

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マンガや絵本、画集など画像がメインのコンテンツはどうしてもデータの容量が大きくなってしまいます(参考:マンガ『ONE PIECE』は、205ページで約55MB)。

例えば、あなたが子どもたちにとって大変ためになる絵本を作ったとします。絵の画質にこだわったため、容量が10MBになってしまいました。でも今回は儲けを得るよりも、たくさんの子どもに読んでもらいたいので、価格はできる限り抑えたいと思います。

こういった場合に、これまでは最低でも200円という価格をつけなくてはならなかったのが、今後は99円で出版できるようになったということです。

最低価格要件の引き下げは日本だけ

上で述べた内容はあくまで「Amazon.co.jp」で販売する際の条件であり、「Amazon.com(アメリカ)」をはじめとした各国での販売では、容量による希望小売価格の決まりがそれぞれ定められています。

例えば Amazon.com では、35%のロイヤリティ プランで容量3MB以下の場合、最小希望小売価格要件は99セント。3MBより大きく10MB未満の場合は同1ドル99セント。10MB以上の場合は同2ドル99セントとなります。

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Amazon の Kindle ストアでは、Amazon.co.jp(日本)での出版手続きで簡単に他国での同時販売ができます。これが Kindle の魅力のひとつでもあるのですが、今回の(日本だけの)要件変更により、日本での販売と他国での販売における価格に差がつく恐れが出てきました。

例えば、10MBの絵本を日本で99円で販売できたとしても、アメリカでは最低でも2ドル99セントにしなくてはならないということです。

実際に販売する際の設定方法

Amazon の KDP では Amazon.co.jp での日本円設定のほか、Amazon.com をはじめとしたそれぞれの国のサイト向けに、USD(アメリア・ドル)、INR(インド・ルピー)、CAD(カナダ・ドル)、BRL(ブラジル・レアル)、GBP(イギリス・ポンド)、EUR(欧州・ユーロ)、MXN(メキシコ・ペソ)、AUD(オーストラリア・ドル)の価格設定が別々にできます。

ですが、各通貨の設定画面にある「US 価格に基づいて自動的に価格を設定」というチェック ボックスをオンにすると、アメリカ・ドルでの設定を基準としたちょうどよい価格を Amazon 側が勝手につけてくれます。
各国の通貨の相場に詳しくない場合、面倒くさいと思う場合は、この機能を利用すればいいでしょう。

注意点は、日本円の画面でもこの機能にチェックを入れていると、アメリカ・ドルに引っ張られて円での価格も勝手に決められてしまうことです。上の例でいえば、アメリカで2ドル99セントという値をつけて、日本円の設定画面で「US 価格に基づいて自動的に価格を設定」をオンにしていると、勝手に299円前後の価格となってしまうということです。

おすすめの設定は以下のとおり。
日本円とアメリカ・ドルは個別に価格設定をする。
日本円の設定画面では「US 価格に基づいて自動的に価格を設定」をオフにする。
その他の通貨では「US 価格に基づいて自動的に価格を設定」をオンにする。

ぜひ参考にしてください。

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