「副詞の呼応」をしっかり守る

文章の書き方

「副詞の呼応」というのがあります。例えば、「決して」ときたら必ず「〜ない」といった否定の語句が来るといった、文章の書き方における決まり事のことです。

同じように、主語にあたる部分でどんな助詞を使うかによって、あとに続く部分の形式は変わってきます。助詞とは「〜は」「〜が」「〜を」といった、いわゆる「てにをは」と呼ばれる部分です。

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正しい組み合わせを心がける

では、例文をひとつ。

日本の国会は、衆議院と参議院という2つの議院が存在する。

ちょっと違和感がありますね。正しく書くとすれば以下のようになります。

日本の国会には、衆議院と参議院という2つの議院が存在する。
または、
日本の国会は、衆議院と参議院という2つの議院で構成される

他の例も。

(誤)
問題は、一人きりのクリスマスをどうやって過ごせばいいのだろうか。
(正)
問題は、一人きりのクリスマスをどうやって過ごすのかということである

(誤)
この育毛剤は、天然の海藻だけで作っている。
(正)
この育毛剤は、天然の海藻だけで作られている

実は、こういった文章の書き方をする人の中には、誤りを指摘しても「あまり違和感はないんですけど…」というケースが多いです。特に文章が長くなるとその違和感は薄くなるようです。

そういった場合でも、文章の余計な部分を削って「日本の国会は議院が存在する」といった具合に簡素化して見せてあげると、「ああ、確かにちょっと変かもしれませんね」と納得してくれます。

文をなるべく短くする」の記事で、文が長くなると文法的な間違いを招くと書いたのはこういうことです。

文をなるべく短くする
ここでいう文とは文章全体の長さのことではなく、句点「。」で区切られた一つの固まりのことを指します。これが長くなると読みづらい文章になったり、文法的な間違いを招いたりするので、何も良いことはありません。例をひとつ。 アレフガルドの首都ラダトー...

ですから、やっぱり文は短く書いた方がいいのです。

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